- 17 September
- センスとは知識の集積である
福岡・博多のメンズ専用美容室ARATANAを営むオーナー美容師 岡です。
さて、今回は『センスとは知識の集積である』
というテーで書きたいと思います。
先日、水野学さんの本『センスとは知識からはじまる』を読んで、すごく考えさせられたので、自分なりに噛み砕いてシェアしたいと思います。
記事の題名は本の中にある言葉です。
センスを身に付けたい方は是非こちらの本を読んでみてください。
センスと行動
センスという言葉を聞くと、服装を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。
しかし、実は様々な場面でセンスは問われております。
『その場所そのタイミングだからこの行動をとる』
といったそのときの環境と、過去の自分の経験や体験や知識をミックスさせて、最適な今の行動をとる。
センスとは普通を知ることから
良いアイディアや物作りはパッと閃くように思いついたのではなく、過去の見たもの聞いたものなどの知識を織り交ぜたものだったりします。
ある分野での良し悪しを判断するには、その分野の普通をまず知る必要があります。
普通というのは、好き嫌いといった自分好みではなく、その分野の良いところ良くないところの両方を知って、そこから普通(基準)を作ります。
美容師のセンス
美容師でいうセンスは大きく2つあって、技術(ヘアスタイル)と接客(サービス)です。
ヘアスタイルのバランス感覚でいうと、沢山切ってみて、見比べてみたり、あえて崩して切ってみたりして、『これはなしだよね』『これはありだよね』
と感じること。
また、顔立ち、骨格、声、毛質、様々な要因から、『このお客様は髭が濃くて顔が四角くはっきりした目鼻立ちだからワイルドっぽい素質が多いな』
『このお客様は直毛で膨らみが気になりそうだから、こういうヘアスタイルはやめておこう』
などといったように
知識からの判断や経験からの判断も必要になります。
接客(サービス)でいうと、例えば居酒屋さんに行ったとして、始めに頼んだおつまみが、どんどん出てくるところと、お客様が食べ終わりそうなタイミングで出してくるところでは配慮が違いますよね。
どんどんでてくる→自分のタイミング。
お客様が食べ終わりそう→相手のタイミング。
どちらがお客様にとって気持ち良いかは明白ですよね。
iPhoneに学ぶスマートさ
無駄のないスマートなデザイン、スクロールやアイコンをタッチしたときの初動など、ストレスなく、人が“なんか気持ち良い”を感じてるので人気なのが日本で人気のiPhoneですよね。
接客(サービス)に置き換えると、
- ここはこちらが喋るのか、喋らせるのか?
- 内容的にお客様の話に合わせるのか、合わせないのか?
- 髪を切るスピード感
- 会話のスピード感
- 髪を触る力加減
- ご案内するスピード感
- 声かけのタイミング
あらゆる知識と経験から、そのときの
早過ぎでも遅過ぎでもない気持ちの良いスピード感からくるスマートさ。
- 自分のペースで行動することは、みな気持ち良いのでやりがちですが、ビジネスでいうと
- 『相手を気持ちよくすること』
が大事になってきます。
こういったことは、自分の好き嫌いでの判断ではなく、相手に合わせた行動なので、意識しないと身につかないセンスだと思います。
ではまた(^^)