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23 October
メンズヘアの『軽さ』の正体

福岡・博多のメンズ専用美容室ARATANAを営むオーナー美容師 岡です。

今回は『メンスヘアの軽さの正体』について書きたいと思います。

結論から書くと

『髪の毛がないところとあるところのメリハリ』

です。

よくお客様に

『空いてください』

『軽くしてください』

と言われるので、メンズヘアの『軽さ』について深掘りしてみたいと思います。


そもそも軽さとは?

メンズヘアにおいて、軽さとは2パターンあって、

1つは軽く見える軽さで、

2つ目は手触りで軽く感じる軽さです。

今はSNSなどでたくさんヘアスタイル画像を見れるので、画像をお持ちになるのですが、だいたいそれは1の『軽く見える軽さ』だったりします。

しかし、お客様がなぜ軽くしたいかと言うと

『すぐ重くなるから(セットしにくくなるから)』

という返答がほとんどです。

セニングでの軽さと、そうじゃない軽さがあります。


空きバサミ(セニング)はなぜ生まれたのか?

もともと空きバサミ(セニング)という道具は、なるべく凹凸がでないように毛を減らす為の道具です。

例えば女性の髪だと、艶のある髪の方が綺麗に見えますよね?

艶というのは、凸凹がない綺麗な面に光が当たることで光が同じ方向に反射し『艶』がでます。

凹凸した表面だと、光が乱反射してしまうので、『艶』がでなくなります。

だからセニングを使い、なるべく凹凸がでないように空くのです。


凹凸がカギなメンズヘア

ではメンズヘアにおいての束感はどうでしょうか?

逆に言うと、『髪の毛が無いところがあること』が大事になってきます。

こちらの画像で言うと、毛束と毛束の隙間に影がでていますよね。

その『影ができる髪の毛がないところがある』から奥行きを感じ、立体的に見えます。

セニングで空いてしまうと、細かく切れ過ぎて、髪の毛がないところが曖昧になります。


手触り軽く感じる軽さとは?

先程、無いところがあると書きましたが、イメージでいうとこんな感じです。

画像左が普通のハサミで根元から太く間引いた毛で、

画像右がセニングでカットしたイメージです。

手触りとして軽く感じるのは画像左側で、根元の毛が少ないと、手触りとして軽く感じやすいです。

根元から間引くようにカットするとセニングではでない質感になります。


目的によって使い分けが大事

セニングを否定しているわけではなくて、使いどころによって変えた方が良いと思っています。

私は、毛を動かしたいところ→普通のハサミ

馴染ませたいボカしたいところ→セニング

と大まかに使いどころを決めております。

ヘアスタイルは正解が一つではないので、ひとつのプロセスではありますが、こう言うことを考えながらヘアスタイルを作っております。

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ではまた(^^)