- 07 March
- 美容師が葛藤する瞬間とは?
夜ご飯が焼肉だと一日中機嫌の良い福岡・博多のメンズ専用美容室ARATANAを営むオーナー美容師岡です。
今回は『美容師が葛藤する瞬間とは?』というテーマで書きたいと思います。
数々のお客様を担当していると、たびたび出会すことです。
ほとんどの美容師さんがこの経験をしていると思います。
それはカウンセリングのときに見せられる画像やカタログが『絶望的に無理』っぽい場合です。
先に言っておくと、髪質や顔立ちの系統など似ている有名人の方の画像を持ってくる方ももちろんいます。しかし無理っぽいのです。
絶望的に無理っぽいというのは、有名芸能人や海外の俳優さんなどの生き方や地位‘バックボーン’がしっかりしている人の画像の場合を言います。
そういう方々は髪型がカッコ良いというよりは『生き方がカッコ良いので、髪型もカッコ良く見えている』ことがあります。
また、『その人のことが好きで、良く見えている』こともあります。
そういったバックボーンにより、良く見てしまっていることがあります。
今はインターネットによって画像も沢山転がっていますが、ヒットする画像はイケてる人多いですし、海外のモデルや俳優さんもいます。
欧米人の画像に関して言うと、『素材がまるで違う』のでかなり悩まされます。
わかる。気持ちはわかります。
だからこそ悩まされます。
より良くなろうと、美容師さんに髪型のイメージを伝えようと一生懸命がそうを探してきてくれたんだと思うと、どうやって伝えたら良いかこちらも考えます。
『これは無理』と言うのは簡単です。しかし、人は否定されるのが嫌いな生き物です。(一生懸命探してきてるし)
ただ『できます』とも言えません。髪質や顔立ちが違いすぎると同じように切っても同じ雰囲気にならない。
美容室に行って思うようにならなかったってことありますよね?
もしかしたら美容師さん側が『遠慮』しちゃったパターンもあるんじゃないかとも思います。言い辛くて。
私もめちゃくちゃ葛藤します。
私はその画像を一旦抜きにして、髪型の成り立ちとその人の雰囲気と髪質を説明した上で再度画像を見て、どうかと一緒に考えるようにしてます。
かなりシビアな空気にもなりますが、これを乗り越えなければなりません。プロなので。
結果的にその画像っぽく切ることもあるし、全く別の雰囲気に切ることもあります。
しっかり話し、『お互いが理解すること』が大事です。
お客様はなりたいと思う画像持ってきてもらって全然okなのです。
ただ美容師さんも一生懸命お客様のことをイメージして頭の中をグルグルかいてんさせて向き合っているということを知っていただけたらなと思います。
素敵な髪型になることを願っています。
それではまた(^^)