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20 March
美容師が坊主にして思った話

福岡・博多のメンズ専用美容室ARATANAを営むオーナー美容師 岡です。

さて、今回は『美容師が坊主にして思った話』というテーマで書きたいと思います。

先に坊主にして感じた結論を書きますと

ということでした。

29歳のときに、30歳になるまでに何かひとつチャレンジをしようと思い立ち、いろいろと考えていました。

どうせやるなら、何か美容に関係するもので思い切ったことや嫌だと思うことにチャレンジしようと考えに考えた結果、思いついたチャレンジが

『坊主にすること』

でした。

美容師になってる又はなりたいと思っている方はカッコ良くなりたい可愛くなりたい願望『他人から良く思われたい欲』が強いと思います。

私もそのひとりで、小学生のときから髪型に興味をもっていましたし、福岡市は校則もそこそこ厳しめだったので、『坊主にならないで良い部活、罰則で坊主にならない高校』で学生生活の進路を決めていました。

それくらい良く思われたくモテたかった。

漠然と『坊主はダサいからモテない』と思っていたのです。

そんな避けてきた坊主を、29歳という年齢で、しかも髪型を売りにしている美容師になっている状況でチャレンジしようと決断し、坊主にしてみました。

頭ボコボコで、絶壁で顔デカいので似合わないと思っていたので、冷や汗ご止まりませんでした。

刈り終わってみると、思っていたよりは良く、仕上がり良いというよりは、『気持ちが清々しく』今まで気にしてた事が、どうでも良くなりました。

もう受け入れるしかありませんから。

これよりマイナスはないと思うと、ひとつの邪念が消えたように感じました。

坊主にしてから、仲の良い美容師友達の飲み会にいきました。

登場すると

『どうしたの?笑』『浮気でもしたの?』『ウケる〜』と若干小馬鹿にしてこられました。

それは私も『想定内』。

しかし、ある友達から『てか、前どんな髪型だったっけ?…』

という声が聞こえてきました。

『エェェェェェー俺あんなにパーマかけてたやん!?毛先遊ばせとったやん?!覚えてないん?????』

ですよ。これ。

混乱しましたよ。もぅ事件です。

美容師同士ですよ?

当日月に一度は会ってたよ?

朝からちょいと時間かけてセットしてたよ?

混乱していましたが、これを聞いて、

『自分は自分が思っているほど見られていない(覚えられていない)』と思いましたね。悪い言い方すると、「自意識過剰」。

そんな事件から、髪型のあり方を考えるようになりました。

何のために髪型ってあるのだろうと。

「かっこよくなった方がいいやん」「かっこいい髪型の方がモテるやん」

と漠然と思って今まで切ってきました。

しかし『他人にはそこまで覚えてもらえてない』。

じゃあ何のためなんだろうと考えた結果、たどり着いたのは私の答えは

『自分に自信を持つ為』です。

自信が持てれば堂々と立ち振る舞いができたりしますよね。

『自信が持つためのツール』として髪型は存在しているのだと私は位置付けました。

それから私の接客のスタンスも柔軟になりました。

自信がある人はそこまで必要ない場合もありますし、髪型セットする時間を別の分野の時間にすることもできたりしますし、そういう意味でお客様が今どういう状態でいて、なにがベストなのか、表面的なことと内面的なことを踏まえて話ができるようになりましたね。

坊主にして得たものは

でした。

坊主にしたこのとない美容師さんは是非やってみてください。

あなたが良い美容師さんになることを願っています。

ではまた(^^)

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